スマートグリッド関連企業と株価

ボルダーの実験の話が1回目で止まっていますが、「株価」という観点でスマートグリッドを見てみます。

そもそも、国内で「スマートグリッド」と「株価」の関係を最初に意識したのは、トーカロ株式会社が、野村証券が出したスマートグリッドの調査リポートを受けてストップ高になったという、7月23日のニュースでした。

・トーカロ、野村証のスマートグリッド調査リポートが刺激に - ニュース: MSN マネー
http://money.jp.msn.com/investor/stock/news/newsarticle.aspx?ac=K20090723029&cc=12&nt=01

これによると、


野村証券は22日、スマートグリッドの調査リポートを発表。同社が取り上げられており、刺激を受けているようだ。スマートグリッドは分散型電力網のことで、従来の大規模発電所から送・配電網を経由し一方向に電力を供給するシステムとは異なり、ITや通信、蓄電池などを駆使していることが特徴。

同リポートは、トーカロについてNAS電池に同社が得意とする溶射技術が生きていると指摘。NAS電池は、従来は夜間電力貯蔵用などが需要先だったものの、風力発電などで生み出された電力をコントロールしたうえで電力網に接続する系統連系への需要が拡大しているとした。

ということで注目されたようです。

このレポートに関する別の記事では、スマートグリッドの話題を出した後に、関連銘柄として、いくつかの企業が紹介されています。

スマートグリッド(2009年7月) 関連株式銘柄一覧:@niftyファイナンス
http://finance.nifty.com/cs/theme/dtl/00012420090723001/1.htm

そして、今日のFujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCEでは、該当の野村レポートを、少し詳しく取り上げて紹介していました。ここでは日本ガイシなどが紹介されていますね。

・特集:注目株・投資/日本ガイシなどスマートグリッド関連 蓄電池・電力計 優位の技術力 - FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE
http://www.business-i.jp/news/special-page/chumokukabu/200908120003o.nwc

このFujiSankei Business i.の記事の最後に、アナリストのコメントが出ています。

この中で触れているように、すぐに日本でアメリカのようなスマートグリッドが展開される可能性は低いですが、だからといって日本にチャンスがないというわけではなく、優秀な機器メーカーなどが、どんどんと海外に進出していくという動きは、これからも増えていくでしょうね。

だからと言って、じゃあ機器だけを提供していれば良いのかというと、そうではないと思いますが、じゃあ、日本がスマートグリッドビジネスにどのように食い込んでいくのかは、このblogでいろいろな事例を紹介しつつ、自分でも考えていきたいと思います。

しかし、こういうニュースを読むと、押さえておかなくちゃいけない分野は広いですね。

まずは、電気自動車と蓄電の関係あたりで、電池の話ですかねー。

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