オバマ政権がApps.govをオープン

久々にクラウドの話題です。

今日はGov 2.0 Summitに触発されて、政府系のクラウドに関する情報を調べていたのですが、そんな中、オバマ政権の新たな動きがありました。

オバマ政権,クラウド・ベースのIT調達サイト「Apps.gov」を開設 - ニュース:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090916/337315/

実際のサイトはこちら。

・Apps.Gov
https://apps.gov/

具体的なサービスとしては、次のような4つのジャンルに分かれて紹介されています。

興味を持って「Member Registration」をクリックしてみると、官公庁向けのサービスということで、入力する項目に「Agency」という項目が出てきていました。

海外のニュースサイトには既にいろいろな情報が出ています。これから徐々に追っていきたいと思いますが、ZDNet.co.ukの「White House unveils cloud computing initiative」という記事に面白い情報が載っていました。

この記事によると、今回の取り組みは、政府のITコスト削減と環境負荷低減というテーマがあるようです。

政府CIOのクンドラ氏によると、現在の政府のIT予算は760億ドル(1ドル90円換算で6兆8400億円)で、そのうち190億ドル以上(1兆7100億円)がインフラへの投資とのこと。実に25%以上がインフラへの投資ということになります。

例えば、国土安全保障省Department of Homeland Security)はデータセンターをどんどん建設し、ついには23のデータセンターを抱えるまでになってしまったようです。

その結果、2000年から2006年の間に、政府のエネルギー消費が倍増してしまったということで、このままのペースでやっていくわけにはいきません。そこで、目をつけたのがクラウドというわけです。

では、クラウドへの置き換えがどのくらいの時間かかるのかということですが、それについては明言はなかったものの、10年くらいはかかるんじゃないかとほのめかしたと書かれています。

まだ発表されたばかりなので、これからどんどんサイトや情報も更新されていくとは思うので、また少しずつ詳しい情報を紹介していこうと思います。