『M2M―あらゆるモノを通信で繋ぎ競争力に差をつける!』

M2M―あらゆるモノを通信で繋ぎ競争力に差をつける!』を読んだ。

M2M―あらゆるモノを通信で繋ぎ競争力に差をつける!

M2M―あらゆるモノを通信で繋ぎ競争力に差をつける!

M2Mをタイトルに掲げた本というのも珍しいんじゃないでしょうか。

実際の執筆はM2Mコンソーシアムの会員が分担して書いたもの。M2Mコンソーシアムは2006年9月に設立を発表*1しています。

http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2801

その後、同コンソーシアムの活動はあまり見えてこないのが残念ですが、設立からちょうど2年後くらいに出たのが、この本。

本書は、会員が各章を分担して書くという良くあるパターンなのですが、そのせいか、章ごとに少しムラがあるような印象を受けました。個人的には事例と技術要件の部分をもっと深掘りして欲しかったとは思いますが、M2Mという切り口で一冊にまとまっている本は他には(おそらく)ないので、その点では貴重な本だと思います。

今後、スマートグリッドやホームICTといった観点から、もっと注目されても良い分野だと思うので、M2Mコンソーシアムの活動も含めて、この手の情報がもっと出てくると良いですね。

*1:八剱さんがまだウィルコムの時